ウー伯爵兼ブリヨンヌ伯爵
ジョフリー

ジョフリーはノルマンディー公爵リシャール一世の子（非嫡出子）。 ウー伯爵位は996年に兄のリシャール二世による公爵家分家に対する領地・称号授与方針に基づき親族封領としてジョフリーのために創設された。

ウーの城塞はノルマンディー防衛の要衝であった。城と市街を囲む城壁はブレル川上にドーヴァー海峡から2マイルに渡って続いていた。そこは長きに渡ってイングランド向け航路の出発点であり、戦時には最初に襲撃される目標の一つであった。

ブリヨンヌ城はノルマンディー公爵の居所の一つであったがリシャール二世はこの城も半弟ジョフリーに与えた。ジョフリーはこの城を子のギルバートへと受け継いだが、ギルバートが暗殺されるとこの城だけは公爵へ返却された。

ジョフリーも子のギルバートもリシャール二世よりリジウーの伯爵号を許されていたがその勅許は領地の指定の無いものだった。ジョフリーは1010年ごろ死去した。