エヴルー司教、二十五代ルーアン大司教
ロタール・ド・ボーモン

ロタールはエヴルー司教であり、前任の大司教ヒュー四世が死去した一年後の1165年から自身が死去するまでの間、第二十五代のルーアン大司教でもあった。

彼は初代ウォリック伯爵ヘンリー・ド・ボーモンとジョフリー二世・ド・ペルシュの娘マーガレットの間の子であった。 また、ノルマンディーの家令と主席判事も務めた。

ロタールは、ジョフリー・ド・ペルシュの別の娘であるジュリエンヌ（叔母）の娘マルグレーテ・ド・ライグル（従妹）の娘の王妃マーガレット・オブ・ナヴァラを通じてシチリア王国の歴史に登場する。

マーガレットはロタールに手紙を書き、彼女の統治を助ける一族の者をシチリアに派遣するよう要請し、それに応えてロタールが送り出したのは、のちにパレルモ大司教となるステファン・デュ・ペルシェであった。

彼はその後、のちにこれもパレルモ大司教となるウォルター・オブ・ジ・ミルを、ウィリアム二世の家庭教師として送り出している。

また、ロタールはシチリア王国の外交使節をロンドンへ案内し、ウィリアムの婚約者としてヘンリー二世王の娘ジョアンナを伴ってフランスへ戻って来ることもあった。

彼の後継者となったのはリチャード獅子心王の部将ウォルター・ド・クータンスであった。