国王の閣僚(the Great Officers of State)の第七席。
現在では戴冠式の際にのみ任命される。
もともと大司馬は国王軍司令官であり、王室の馬の管理を行っていた。14世紀以降軍務伯とともに騎士法廷と名誉法廷を管轄した。
大司馬の官職はマティルダ皇后の時代に大役務(Grand serjeanty)としてマイルス・オブ・グロスターに与えられ、女系継承者を通じてヘレフォード伯・エセックス伯ブーン家に受け継がれ、最終的にバッキンガム公スタフォード家が継承した。
三代公爵エドワードがヘンリー八世に反逆した際、大司馬の職は剥奪され王冠にマージされた。
それ以降、国王の戴冠式で任命される以外は空席となった。これ以外の伝統的な任務は軍務伯が代わって行う様になった。
12世紀から14世紀にかけてアイルランドの大司馬はレーシー家とベルダン家が世襲した。
スコットランドの大司馬は14世紀初めよりエロール伯が世襲してきた。