大法官 Lord High Chancellor

国王の閣僚(the Great Officers of State)の次席。

正式にはLord High Chancellor of Great Britain

現在の大法官は枢密院顧問兼内閣の一員として首相により任免される。大法官は法務省(民事事件・憲法起草担当)を統括する。

国王の書記から始まったが行政事務の増大に伴って重要性を増す。衡平法裁判所である大法官裁判所を主宰し、貴族院議長を兼任するようになると聖職者に代わって法律家が任命されるようになった。

権力と機能が肥大化したため、権限の移譲が行われるようになり財務府、大蔵府の分離で政府首班の実権が首相(第一大蔵卿)へ移り、さらに裁判権は貴族院と高等法院へ分割された(貴族院の議長は依然大法官であったのでまったく無関係になった訳ではない)国璽の管理は王璽尚書へ移管された。

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