ランズダウン侯爵
Marquess of Lansdowne

現侯爵は九代チャールズ・モーリス・ペティ-フィッツモーリス。推定相続人の儀礼称号としてシェルバーン伯爵またはケリー伯爵を使用する。

ペティ-フィッツモーリス家の家長が継承してきた爵位。この家系は初代ケリー伯爵トーマス・フィッツモーリスの次男ジョン・(ペティ-)フィッツモーリス卿に始まる。

ジョンの母アンは著名な経済学者・政治家ウィリアム・ペティ卿の娘で彼女の母は一代貴族のシェルバーン男爵夫人に、兄弟二人はまず兄がシェルバーン男爵に叙爵されたが早世して爵位が廃絶し、のちに弟が改めてダンケロン子爵とシェルバーン伯爵に叙爵された。

ただし1751年弟の死去により結局両爵位とも廃絶した。このためジョンが勅許を得て姓にペティを加え、ペティ家の不動産を相続した。

同年ジョンはダンケロン男爵とフィッツモーリス子爵に叙爵され、1753年にカウンティ・オブ・ウェクスフォードのシェルバーン伯爵位が改めて叙爵された。

ワイクーム選出のウィッグ党庶民院議員となったジョンは1760年カウンティ・オブ・バッキンガムのチェッピング・ワイクームのワイクーム男爵に叙爵され、貴族院議員の議席を得た。

二代伯爵ウィリアム・ペティ-フィッツモーリスは1782年から1783年の間グレートブリテンの首相を務め、1784年カウンティ・オブ・ウィルトシャーのカルネ・カルストーン子爵、チェッピング・ワイクームのワイクーム伯爵、カウンティ・オブ・サマーセットのランズダウン侯爵に叙爵された。

1818年三代侯爵ヘンリーは従兄弟のケリー伯爵の爵位も継承し、四代ケリー伯爵を兼ねることとなった。

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