Lord Steward
王室府家政長官/家令長

貴族が任じられる王室府の重職。1782年までこの役職は政治的に重要なポストと考えられ内閣の一員あり、1539年成立の法の中では宮廷の第一人者として位置づけられていた。国王による指名を受けて就任し、権威と特権の徴として白杖を帯びた。

2003年の免許法による2004年の地方政府免許改革により消滅するまで「グリーンクロス会議」(王室府の会計や外遊の調整を協議し、王宮に危害を加える犯罪に対する裁判所でもあり、また現代まで宮殿及びその周辺の酒・賭博に関する免許を管轄した)を主催した。

王室家政長官局では王室会計官(王室府納戸部の長Keeper of the Wardrobe of the Householdを起源とする)と王室会計監査官がこれに次ぐ役職である。これらの職には通常、貴族または貴族の子弟および枢密顧問官が就く。両職ともグリーンクロス会議に白杖を携えて出席し、また内閣に所属する。現在では庶民院の院内幹事がこれを務める。

上記、家政長官・会計官・会計監査官のものとされる職務は、実際には王宮常駐で常任の王室府支配人Master of the Householdにより執行されている。しかしながら1988年の検死法によると、王室府の検死官についてはいまだ王室家政長官が指名されている。

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