国王に支援と助言を提供する部署を監督する王室府の上級職。
侍従長は必ず枢密院顧問を兼ねる貴族が任命され1782年以前は内閣の一員であった。
中世には王の代弁者としてしばしば国王の侍従(King's Chamberlain)が枢密院や議会で活動していたことが記録されている。
侍従長は王室府の上級職として他の上級職間の連絡調整、会議体の議長、上級職指名の助言を行う。
また儀式的な役目として国王と貴族院の間の連絡窓口も務める。
王室府の部局の一つである侍従長局は「侍従長」の名が付くにも拘らず侍従長からは独立した組織であり、会計監査官が長を務める部署である。
外遊、叙任、園遊会、議会の開会式、婚礼と葬礼などの儀式の運営を担う。
責任者 | 王室会計監査官 Comptroller |
中央事務室 The Central Office | 毎年の外国首脳訪問、叙任、園遊会、議会の開会式、ガーター騎士とシッスル騎士、白鳥調べ(テムズ川の白鳥の個体数調査)、王室御用達、商標、王室徽章、儀式における護衛、聖職者や王室府医局を含む臨時・名誉職の採用を管理する。 |
王室厩舎 The Royal Mews | 公式行事に用いる車、各種馬車の提供を担う部署で御馬番(Equerry)により管理される。 |
騎士爵の中央大法官 | 首相の推薦に基づく叙爵に関する全般を調整する。 |
外交団式部官 The Marshal of the Diplomatic Corps | 連合王国の外交使節と国王との連絡担当。 |