マールバラ公爵
Duke of Marlborough

現公爵は十一代チャールズ・ジェームズ・スペンサー-チャーチル、従属称号としてサンダーランド伯爵、カウンティ・オブ・ウィルトシャーのマールバラ伯爵、ウォームレイトンのスペンサー男爵、カウンティ・オブ・ハートフォードのサンドリッジのチャーチル男爵を有する。

1702年スペイン継承戦争で戦功を挙げた初代ウィルトシャー・カウンティのマールバラ伯ジョン・チャーチルにより創設。

初代公爵の男子継承者は早世しており爵位の断絶が懸念されたが、議会による特別立法が可決されこの爵位については女子相続が認められる継承条件の変更が行われた。女子による承継が認められている数少ない爵位の一つで現存公爵位では唯一となる。

ファイフ公爵位が初代公の娘アレクサンドラ王女により継承されたがこれは「初代公の女子」に限られており以降の継承条件は通常の「直系男子」となっている

これにより初代公爵の娘ヘンリエッタ・チャーチルが二代公爵となり、三代公爵は妹アン・チャーチル(姉より前に死去)の子で四代サンダーランド伯チャールズ・スペンサーが継承した。

この継承により公爵家の姓は「スペンサー」となったが五代公爵ジョージのとき初代公爵に因んだ改姓を行い「スペンサー=チャーチル」となった。子孫はしばしば略してチャーチル姓で呼ばれることがある。
後の首相ウィンストン・チャーチルの姓も正しくはスペンサー=チャーチルである

初代公爵は1704年神聖ローマ皇帝ヨーゼフ一世により大公位を、1705年にミンデルハイム公領を与えられたが1714年ユトレヒト条約によりミンデルハイムをバヴェリアへ返還することとなった。

一説によると代替としてメレンブルグ公領を与えられたという。これらの爵位は娘である二代公爵には継承されなかった(帝国は女子に相続権を認めないサリカ法を採用していたため)

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